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home  writing's index  繊研新聞「GREENで行こう!」
記事・論文

第4回/お金をグリーン化する!?

 

 前回の連載で「グリーン化」とは何か特別な「環境活動」をゼロから始めることではなく、日頃の事業活動の中に環境や社会貢献的な要素を積極的に取り入れていくことであると述べた。

 そこで、これから3回は、小売業・飲食業など店舗という場面を想定して、少し目新しいグリーン化の方法を提案していこう。

 今回の提案は「地域通貨」の導入。
 これは、日頃当たり前のようにやり取りしている「お金」という切り口からグリーン化を実践する方法だ。

 地域通貨とは、特定の地域やコミュニティの中でのみ通用する特別な価値の表現・交換手段のこと。環境や社会に貢献する活動や、個人の特技や余暇時間を生かした助け合いの活動、また、不用品や手作り品などを身近な人とやり取りするようなときに活用されることが多い。地域の中に眠っていた人々のボランティア精神を引き出し、お互いに支えあうようなコミュニティを作っていこうというのが地域通貨のねらいである。

 筆者が運営にかかわっているアースデイマネーは東京・渋谷を拠点に流通する地域通貨だ。街のごみ拾いや花植えなど、身近な場所で行われるNPO活動に参加することで手に入れることができ、カフェや美容室、雑貨店など100店舗以上が参加している。

 地域通貨にお店が参加する方法は難しくない。お店は、地域通貨をもつ顧客が来店したら、可能な範囲で地域通貨を受け取ればよい。例えば、あるカフェでは「100rまで利用可(rとは地域通貨の単位で1r=1円相当)」とルールを設定すれば、例えば500円のコーヒー代のうち100円分を地域通貨で、残りを円で受け取る。100円分は、環境貢献をした人への優待サービスと考えればよい。

 円は、その用途が幅広く、どんな使い方もできる。一方の地域通貨は環境や社会貢献に密接につながっている。地域通貨への参加は、お金という側面からビジネスをグリーン化する、きわめて具体的で現実的な一歩である。