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記事・論文

第3回/合言葉は「GREEN化」

 

 筆者の少ない経験だが、かつて、しばしば「ビジネスと社会貢献とは分けて考えるべきだ」という意見を耳にしたことがある。この発想は、これまでわりと一般的に受け入れられていたのではないかと思う。

 もちろん、そこには一理ある。厳格なビジネスの中に、社会貢献の要素を中途半端に取り入れることで、ビジネスそのものが成立しなかったり、逆に、社会貢献に“不純”な動機を持ち込むことでかえってイメージダウンなどにつながるおそれもある。そこでビジネスはビジネス、社会貢献は社会貢献と割り切った方がよい、というわけだ。

 しかし、こうした思考法そのものがすでに時代遅れのものになりつつある。むしろ、ビジネスの中に社会貢献の要素を取り入れること、かりにビジネスと社会貢献とにギャップがあるならばそのすき間を積極的に埋めていくようにすること、それがグリーンな思考法だ。

 グリーンな思考法は、既存のビジネスの中に、まだグリーンではないもの(対比的に「グレー」と言われたりする)を発見するところから出発する。そして、そこを“グリーン化”するにはどうしたらよいか、と考える。

 毎日当たり前のように使っている電気。その電気を再生可能な自然エネルギーによってまかなおうとすることが、グリーン電力の考え方だ。オフィスを構える建物にしても、熱効率を上げて環境への負荷を極力小さくしようとすればグリーン建築となる。オバマ大統領のグリーン・ニューディールの代表的な施策の一つが公共施設の電灯や空調を省電力のものに切り替えるというものだ。グリーン化とは、何か特別なことを始めるということではなく、いまある事業活動をグリーンな方向にシフトさせていくことをいう。

 だから、いま目の前にある業務プロセスをどうしたら「グリーン化」できるか、から出発してみよう。素材も、廃棄物も、エネルギーも、従業員も、もしかしたら顧客も…!? もっとグリーンにできる部分がたくさんあるかもしれない。