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記事・論文

第2回/グリーンとエコとロハス、どう違う?

 

 アメリカで大きなムーブメントとなりつつある「グリーン」。これに対し、これまで日本で普及してきた「エコ」や「ロハス」とは何が違うのか。ここではその対象範囲の広さと汎用性の高さに着目してみたい。

 「エコ」は言うまでもなくエコロジーの略であり、定義上、環境に関することを意味する。これに対してグリーンは、環境問題はもちろんだが、社会の諸課題をも解決するという社会的側面まで幅広く対象にした言葉だ。日本でも、エコほど浸透はしていないが「ソーシャル」という言葉を聞くようになった。簡単にいえば、グリーンの守備範囲は、エコ+ソーシャルの足し算と考えてよいだろう。

 一方の「ロハス」は、エコのようにテーマや分野をさす言葉ではなく、消費者視点からのマーケティング用語であり、健康で持続可能なライフスタイルに当てはまる属性を持ったマーケットを指す。ロハスの考え方は、こうしたマーケットに働きかける商品やサービスの開発を促したという点で功績は大きかったが、その前提となるものはマーケットの存在であり、その対象は特定のセグメントに限られる。これに対して、グリーンにはどのような企業活動や市民の活動にも適用できるような高い汎用性がある。グリーンという言葉は「グリーンエコノミー」「グリーンジョブ」など、どんな言葉にもグリーンと添えることで既存のものを変革していくといったダイナミズムが感じられる。

 筆者は、エコやロハスが劣っていてグリーンが優れている、というつもりもないし、その逆でもない。ただ、エコという概念からこぼれ落ちる社会的な活動や、ロハスとは無縁のように思われるマーケットや商品であっても、グリーンという緩やかな枠組みであれば、より多くの企業が取り組みやすいのではないかという予感を抱いている。

 このようなグリーンという言葉の特性を生かしながら、「グリーンな思考法」について、さらに考えを進めていこう。